“肌と仲良く暮らす”ために知っておきたい、成分のチカラ

こんにちは。秋が深まると、「いつもの化粧品でピリッとする」「赤みが出やすくなる」など、敏感肌さんからの声も増えてきます。これは、昼夜の寒暖差や乾燥ストレスで 皮膚バリア機能 が揺らぎやすくなるためです。

皮膚バリアの指標として用いられる TEWL(Transepidermal Water Loss:経皮的水分蒸散量) は、バリアが不安定なときに増加する傾向があります。※1
ただし、季節変動に関しては論文ごとに結果のばらつきもあり、夏の方がTEWLが低かったという報告もあります。※2

また、季節の変化を追った研究では、冬から夏へ移行する時期において TEWLが約22.15% 減少 したという報告もあります。※3
つまり、反対に言えば、秋~冬には肌の水分蒸散が増えやすいリスクがあります。

そんなときに頼になるのが 成分選びの知識

  • セラミド:バリアを補う脂質成分

  • ヒアルロン酸:高い保水能を持ち、肌内外から水分を支える

  • 抗酸化成分(例:ビタミンC誘導体、E、ポリフェノールなど):活性酸素ストレスを軽減し、光ダメージや炎症を抑える役割

敏感肌の方は、濃度が極端なものや刺激的な処方を避け、低刺激・安定性のあるフォーミュラを選ぶと安心です。知識をもとに、肌とともに歩む選択をしていきたいですね。

参考文献、参考サイト
※1 サイエンスダイレクト+2PMC+2
※2 PMC+1
※3 PubMed+1